

夏季の脱水症ならびに熱中症対策
以前にも述べたが痩せ遺伝子を有する者はエネルギー代謝の視点から見ると、発汗が過多で脱水症に陥りやすい。たとえ痩せ遺伝子が存在しなくても、痩せている人は脱水症を生じやすい。 らくだのコブを想像してくれ。らくだのコブは脂肪のかたまりである。決して水袋ではない。しいていうなら脂肪...


SGLT-2阻害剤による夜間頻尿・多尿対策
糖尿病治療にSGLT-2阻害剤を用いた場合、頻尿・多尿はやむを得ない。SGLT-2阻害剤は血糖値に依存した利尿剤と理解すれば、食後高血糖が存在すればするほどヒットし頻尿・多尿を生じる。 血糖値が300mg/dl以上の際には、1時間で1Lの尿が生成される可能性がある。循環血漿...


SGLT2阻害剤の使い方(裏ワザ編)
米国では女性用バイアグラということで抗真菌剤であるジフルカンが販売されている。膣カンジダを抑制することにより膣内分泌が清浄となり、粘膜の炎症を改善せしめ、臭いや悪露を改善し、正常な潤いに戻すというような効果があるとされている。少なくとも催淫剤のたぐいではない。...


SGLT2阻害剤の使い方
過日、某病院内科からSGLT2阻害剤が3か月の長期処方で出されたとの話を聞いて、おったまげた。相当危険な処方だ。いくら長期投薬が解禁されたとは言え、初回投与は基本的に2週間処方が妥当であろう。 多くの医療機関で空腹時血糖値とHbA1c値を調べていると思うが、SGLT2阻害剤...


酒飲みの脳卒中
先日、私と同年配の男性患者が「私より若い飲み仲間が、二人ほど脳梗塞を起こしたので(私も)心配だ」と外来と訴えた。なるほど昔から酒飲みには脳卒中が多い。私の祖父も大酒飲みで48歳の年齢で脳卒中を起こし以来、半身不随の生活を25年送って亡くなった。しかし、なぜ大酒飲みに脳卒中が...