自身のタニタ体組成計データの補正
- 盛岡減量研究所
- 2017年10月26日
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10月5日空腹時の午前10時40分で採血検査を行い、ほほ同時刻に体組成計に乗ってデータを得、血液検査の結果で体組成計の結果を補正してみた。
まず得られた検査データでAlb 4.5g/dl、RBC 435万/μL、MCV 100fLとの結果を得た。
この時のタニタの体組成計では身長171.5cm、72.6kgで、ECW15.15kg、ICW21.4kgとの結果であった。その結果TBWは36.75kg、体脂肪18.90kg、ECW/TBWは41.225%という結果であった。これは基本間違っている。高すぎる。
私の本来のあるべきECWは15.15×435/470=14.02kgである。この時点で1.13kgのECW増加がある。そして本来のICWは38:62を応用すると本来のICWは14.02×1.61=22.57kgとなる。しかしMCV100とICF浮腫を来しているので、本当のICWは22.57×100/97=23.27kgとなる。TBWは15.15+23.37=38.42kgと計算される。ちなみにICWの増加分は23.27-22.57=0.7Lとなる。
その結果ECW/TBWは39.43%と変わった。本来なら38%が基準になるとされているが私の場合、ECWがわずかに多い傾向にある。同時にタニタのICWは大体というか、ほとんどの場合低く表示される。
さらに体脂肪は72.60(体重)-38.42(体水分量)-2.80(骨量)-14.15(タンパク質など)=17.23kgでありタニタの体脂肪量より1.67kg低くでた。この結果、除脂肪体重はタニタで得られた53.70kgより1.67kg多い55.37kgで筋肉量も0.7kg多い51.6kgということになった。ICWと筋肉量は比例する。
結果、私の体組成はECWが1.13L、ICWが0.7Lの計1.83Lの体水分の増加が存在し、体脂肪は1.67kg少なく、筋肉量は0.7kg多いという結論に達した。
なお脂肪細胞にも水は存在しその割合は体脂肪の内、水分は約20%とされる一方、筋肉には水分が多く重量の80%弱が含まれる。ちなみに赤身肉100g中のタンパク質は20数グラムとされている。赤身肉は脂肪部分を除けばタンパク質より水の方が多い。
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今月、同時に発表したFreeStyleリブレproを装着した薬剤師も私同様、血液検査と体組成計測定を行っている。彼の赤血球MCVが105とアルコール性細胞内浮腫を有している。赤血球数は443万だから希釈され、細胞外浮腫も存在する。もしMCV97になるよう細胞内浮腫を治したら105/97×443=479.5万となる。
今回、アルブミン値は5.1g/dlだったがこれを105/97で補正すると5.5g/dlになるが、実際にはそうならない。いくら動物性たんぱく質やプロテインを摂取してアルブミンなどの体タンパク質の合成が増しても、過剰分は自動的に糖新生に回るか、最終的に中性脂肪に変換され体脂肪として蓄積される。
彼のアルブミン値5.1g/dlは彼のECFボリュームに合わせて合成されていると見るべきであろう。ちなみに彼のECWは15.0L、ICF26.64L、TBW39.64L、ECW/TBWは37.8%であった。ECFとICFはバランスしていると判断された。つまりICF浮腫があってもECF浮腫も生じるのでECW:ICW=38:62の法則を応用するとバランスしている。

おまけだが、ガイトンの生理学書によるとECWの内、血漿:間質液は3:11と記載されているので私の血漿量は15.15×3/14=3.25Lと計算された。間質液は11.90Lであった。なおタニタではECWやICWなどはkg表示であるがInBodyではL表示である。水1kgは水1Lと同じなので表示がややこしいのである。