

SGLT-2阻害剤による夜間頻尿・多尿対策
糖尿病治療にSGLT-2阻害剤を用いた場合、頻尿・多尿はやむを得ない。SGLT-2阻害剤は血糖値に依存した利尿剤と理解すれば、食後高血糖が存在すればするほどヒットし頻尿・多尿を生じる。 血糖値が300mg/dl以上の際には、1時間で1Lの尿が生成される可能性がある。循環血漿...
当クリニックの骨粗しょう症治療
当地区は日本の東北太平洋側に位置し、おそらく日本でも有数の骨粗しょう症の多い地域である。原因は乳製品摂取不足や地下水が軟水であることによるカルシウム摂取不足、肉類不足による動物性タンパク質不足、塩分過剰摂取によりカルシウム尿中排出の増大、多産ならびに授乳でのカルシウム喪失、...


骨粗しょう症治療の勘違い
高血圧症などで当クリニック通院中の高齢患者が腰痛のため整形外科を受診した。その結果、骨粗しょう症と診断され週1回服用のビスホスネート剤が単独で処方された。いつものことだがビスホスネート単独使用は良くない。処方した医者はカルシウム代謝を知らない。...


炭水化物・糖質とは(実食テストの予備知識)
再度、炭水化物について説明しよう。炭水化物とは「糖質」と「食物繊維」からなる成分である。食物繊維はエネルギー(カロリー)を有していないので炭水化物のエネルギーは糖質が有することになる。 一般に、われわれが使用している砂糖はショ糖(スクロース)が主なる物質で、ブドウ糖(グルコ...
リンパ浮腫と細胞内浮腫
20年ほど前に卵巣癌で子宮・卵巣全的術を行い、さらに放射線治療を受けた40歳代の女性であるが、彼女はその後遺症により下腿リンパ浮腫を発症して某病院に通院していた。 当院では高血圧症で来院していたが、比較的難治性の高血圧であり、愛飲家でもあった。本人は下腿浮腫を気にしており、...
塩類欠乏性脱水症とメニエール症候群の関係
メニエール病とは眩暈発作、難聴、耳鳴などを特徴とする内耳疾患であるが、塩類欠乏性脱水症とのかかわりが深い。(以下ウキペディアより引用) メニエール病の本態は内耳の内リンパ水腫である[2]。 内リンパ水腫によって前庭と蝸牛の感覚細胞が障害され、突発的で激しい回転性のめまいと同...


SGLT-2阻害剤による脱水対策に塩を盛るわけ
SGLT-2阻害剤がヒットして利尿が過度に亢進した場合、脱水を生じる可能性がある。個人的には減量的観点から推測した場合、2週間で500g減あたりがSGLT-2阻害剤による減量の標準ではないかと考える。 もし2週間で1kg体重が減ったのであれば脱水の傾向がある。もし2週間で2...