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炭水化物・糖質とは(実食テストの予備知識)

  • 盛岡減量研究所
  • 2015年7月10日
  • 読了時間: 3分

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再度、炭水化物について説明しよう。炭水化物とは「糖質」と「食物繊維」からなる成分である。食物繊維はエネルギー(カロリー)を有していないので炭水化物のエネルギーは糖質が有することになる。

一般に、われわれが使用している砂糖はショ糖(スクロース)が主なる物質で、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)の二つの単糖で形成されている。

二つの糖質が結合しているので二糖類と呼ばれるが、ブドウ糖と果糖の割合で同じ砂糖でも甘さが異なるとされている。果糖の割合が多いと甘味を強く感じるとされる。果糖は文字通り果物、蜂蜜などに含まれる。

ショ糖を摂取すると体内で加水分解を受けブドウ糖は小腸で吸収され速やかに血液中に移行する。一方、果糖は腸に分布する門脈系毛細血管より肝臓に運ばれフルクトース-1-リン酸に合成される。

ブドウ糖は直接血糖値を上げるが、果糖は直接血糖値を上げない。ただフルクトースは肝臓で糖新生されブドウ糖に変わるので、やはり血糖上昇に貢献する。ただ果糖は肝臓で代謝を受けるので血糖値を直ちに上げるものではない。(参考ダイエットSlims HPより)

一方、デンプンという物質があるが、これはブドウ糖が多数結合した成分で多糖類と呼ばれている。米・小麦、イモなどに多く含まれる成分である。下記はグリコ栄養食品HPより

でんぷんとは、植物が空気中の二酸化炭素と水から太陽の光のエネルギーをかりて作り出す(これを光合成(こうごうせい)といいます)物質のこと。炭素(たんそ)と水素(すいそ)と酸素(さんそ)からできているよ。 実は、砂糖も同じものからできていて、ブドウ糖という砂糖の仲間がたくさん集まってできたものをでんぷんというんだよ。

穀物の多くはブドウ糖の多数結合したデンプンと蛋白質グルテンならび食物繊維などで構成されている。例えば米は玄米の皮の部分に多くの蛋白質を含むので精米された白米はほとんどデンプンすなわちブドウ糖の塊である。

ちなみに大吟醸は50%以下に精米するのでほぼブドウ糖の塊になる。一般にわれわれが食する白米は、まだ蛋白質が残る。日本酒に用いる米は精米歩合が低いと蛋白質(アミノ酸)が雑味の原因になるからだ。

ところで当クリニックでは非DMのNASHにSGLT-2阻害剤等で治療を行う目的で糖負荷試験を実食で行っている。炭水化物・糖質・デンプンの成り立ちを考慮してみると、白米(おにぎり)2個、草加煎餅1~2枚にサイダー(トレランG)などを摂取させることが妥当と考えるに至った。

基本的に非DMであっても、ほとんどは肥満が存在しIGTである場合が大方であり血糖値が300mg/dlを超える可能性は低い。またトレランGを2本飲ませるより消化・吸収に時間を要するので安全であろうと考える。

ただ4型コラーゲン7Sが高値を示す例には、肝炎の活動性があるとみなしSGLT-2阻害剤単独もしくはビオグリタゾンの併用療法が適応になろう。しかし高アンモニア血症があり4型コラーゲン7Sやトランスアミナーゼ低値の例では、肝炎の活動性が低いと考えアミノ酸製剤などを投与すべきであろう。

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