

痩せ遺伝子女性の話
先日、痩せ遺伝子を有する40歳の女性が不調を訴えて来院した。身長167~8cmで体重は45kg前後、甲状腺機能亢進症の家族歴があるが彼女の甲状腺ホルモンは正常範囲(TSHやや低値、FT3やや高値、FT4中央値付近)であった。彼女の主訴はふらつきと吐気、手足のしびれであった。...


女性に対するSGLT-2阻害剤投与について
非閉経女性は排卵前からエストロゲン分泌が亢進して子宮内膜が増殖する(増殖期)。「エストロゲンはアルドステロンや他の副腎皮質ホルモンと同様に、腎尿細管によるナトリウムや水の貯留を引き起こす」(ガイトン生理学より)。また同じ理由で食欲も増す。...


マイコの思い出
歌津八番クリニック用ブログ 東日本大震災総括(番外編その4)に掲載前に。 ・・・・・・・・・ 震災直後より宮城県南三陸町歌津地区でマイコプラズマ感染症が猛威をふるった。そのことについて述べる。まずマイコプラズマ感染症とはNIID国立感染症研究所のホームページより転載する。...
SGLT-2阻害剤と飲酒
私は酒飲みであり減量マニアである。またIGT(境界型糖尿病)であり主として減量目的でSGLT-2阻害剤を服用していた。ところが、ある朝、複視が出現した。また二日酔いとは異なる倦怠感や頭痛をしばしば生じた。原因について検討したところSGLT-2阻害剤とアルコールが重なって生じ...