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フルクトース・アタック

  • 盛岡減量研究所
  • 2016年2月12日
  • 読了時間: 3分

この頃、フルクトースすなわち果糖にはまっている。これまで何度か登場したが、ここでもう一回復習する。まず砂糖(スクロール)とはブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)の混じったものである。グルコースは直接、血糖値を上げる。しかしフルクトースは直接、血糖値を上げないが、肝臓で糖新生を受けブドウ糖に変換される。教科書的にいうとフルクトースの66%がブドウ糖に変わるという。(何時間後に変わるかは不明だが)

またフルクトースはアルコールの分解を促進するという。またアセトアルデヒドの分解も促進されることより「酔い覚まし」効果があるという。ラング・デール薬理学では「それほどの効果はない」と記されているが本当かどうか確認してみた。まずエタノール換算120g程度のアルコールを摂取した後、フルクトース10gを服用してみた。するとどうだ。酔いのピークが下がった。つまり少し酒が抜けた。(たとえると宴会終了30分前的な感じだ)

また当クリニック関係者3名と一人あたり25度焼酎を約500ml(エタノール換算125g)を飲んだ後、10gのフルクトースを服用した。ここで一旦、飲酒を中止し解散したが30分後に、もう一回招集し感想を聞いた。その結果、酔いが抜けている。一旦、酔いのピークに達したがフルクトース服用後30分後、感覚的に20%ほど酒が抜けている。厳密に血中エタノール濃度やアセトアルデヒド濃度を測定した訳ではないが体感的に2割抜けている。と、いうことでまた3名で飲み直した。(そのあと、どれだけ飲んだか不明だが)

付け加えるとアルコール性脳浮腫対策も講じる必要性がある。低張にならぬよう二倍希釈すなわち1対1の割合で水割り飲用したのだが、水分量的に約1000mlになる。もちろん肴としてジンギスカン鍋をつついたので多分10g程度の塩分は摂取したと推定した。

なぜなら飲酒時のふらつきにはエタノールの直接作用でなく脳浮腫の関与が否定できない。なので飲酒後、一本足立で体感のブレの有無を確認したが、私については全く正常であった。適当に塩を摂取しながら飲酒する分にはふらつきは軽減する。TVアニメ「サザエさん」でマスオさんや波平さんがよろけながら歩く姿が出るたび、あれはないよなと考えていた。昔の盛り場(昭和の終わり頃)には、あのような酔っ払いの姿があったが、最近は見ない。

そこで私は二日酔いの薬を考案した。フルクトース5gにNaCl 0,8gとKCl 0.2gを加え計6gの粉末になる。これを飲酒後あるいは二日酔いの朝に1~2包服用する。2包服用するとブドウ糖6,6gの糖新生を生む。また塩分2gは味噌汁1杯程度だ。これは二日酔いの予防薬・治療薬として利用しても構わないが、実は脳浮腫予防と夜間~早朝の低血糖予防にも応用できると考えている。ちなみにフルクトース注射液はアル中の治療薬である。

 
 
 

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